国民が政治を行う。国民主権
日本では政治を行う権利は国民しか持っていません。
それが国民主権。自分の生活は自分で決めるのが日本です。
国民主権。
どういう意味ですか。
明治時代に制定された大日本帝国憲法では、主権者は天皇でした。
国内の政治、外国との交渉などあらゆる権限は天皇にある、というものでした。
第2次世界大戦後に制定された日本国憲法では、この主権が国民に変わりました。
つまり、今の日本は、国内の政治、外国との交渉などを決める権利は国民にあるということになっています。
でも実際に、自分が直接政治を決めている、行っているという一般の国民はいません。
実際に政治を行うのは国の政治の場合は国会議員で、国民は選挙で、どの政治家に自分の代わりに政治をしてもらえば良いのかを多数決で決めているわけです。
選挙は多数決ですので、自分が投票した人とは違う人が当選することもありますが、決まってしまったら任せるしかありません。
その人が、公約を実現できてもできなくても、あるいは公約とは全く反対のことをやり始めても、議員の任期中に辞めさせることはできず、次の選挙で自分の意思表示をする以外ありません。
投票に行かなかった人は、そもそも、自分の代わりに政治をしてもらう人を選ぶ権利を放棄しているので、どの議員がどんな政策を実施しても、何も文句は言えません。
これが、日本が憲法で定めている「国民主権」です。
では、国民に選ばれた国会議員は、どのような仕組みの中でどのような仕事をしているのでしょうか。
それはまた別の機会にご紹介します。