身体の動きをつかさどっているのが小脳です。

小脳が様々な動きを記憶し、強弱、バランスを調整しているので、人間はいつもスムーズな動きを実現できるのです。

しかし、一口に体の動きと言っても、運動神経の良い人といわれる人と悪いといわれる人がいますよね。

複雑な動きでもすぐにまねできる人もいれば、転んだ時うまく手をつくことができない人。

「遺伝だから」ってよく言われますが本当にそうなのでしょうか。

遺伝ではありません。

小脳が記憶している運動のパターンの量に依存しているのです。

小脳が運動のパターンを記憶する時期が4歳から8歳の間。

この時期にどれだけ多くの運動パターンを経験できるかがその人の一生の運動能力を決めます。

逆にこの時期の子供は論理的な考え方はできませんので、一生懸命勉強を教えて身につくのはもう少し後になってから。

小学校に上がる前に足し算ができるようにしたいと言って、外遊びをさせずに計算を覚えさせるという話はよく聞きますが、逆に子供の能力を潰してしまうことになります。

この時期は、勉強よりもスポーツや遊び、それもできる限り色々なことにチャレンジさせてあげてください。